もう先週のことですがTwitterをみてたらタイムラインに自分の通った音楽の専門学校のメーザーハウスが2020年度末に閉校というニュースが流れてきました。
やはり、自分が通った学校が閉校というのは寂しい気持ちがあります。
この1週間は当時のことを思い出したりしながら色んなことを考えていました。
通ったきっかけ
ぼくがメーザーハウスに行こうと決めたのは大学4年生のとき。
卒業後どうやって生きるかをずっと悩んでいました。
その様々な思いの中で外部の働きかけもあった進学や勉強と違い、音楽だけは自分の意志だけで続けてきたものだったので音楽を続けていたいと思ってこの道を選びました。
もちろん、周囲からのネガティブな声もたくさんあったけど、それでもこの選択肢を選んだことは後悔はしていません。
もしちゃんと新卒で就職をしていれば今よりももっと給料はもらえたのかもしれないし、もしかしたら結婚もしてたのかもしれないけど、好きなことをやらなかった後悔と共に生きるよりかは数倍良かったと心から思っています。
学校生活
親の援助もなく貯金もなかったので新聞奨学生として通いました。
配達の関係ですべて取りたい授業が取れないこともあったのは正直辛かった。
それでも理論の授業は上級クラスに入ることができたし、アンサンブルも自分の希望通り取ることができた。
なにより、矢堀孝一さんのゼミで2年間を過ごしたことは今でも糧になっていて、いまだに授業で使った楽譜やノートを見返すことがあります。
この教則本は割と最近出たものだけど、ABC理論を直接教えてもらえたし、この理論は正直本を読むだけではぼくは腑に落とすことは出来なかったと思う。
その後
音楽を生活の糧にするのはぼくには難しかった。
自分の限界も感じてしまったし、凄いプレイヤーも見てきた。
それでも多くのミュージシャンが経済的に苦しんでいるのも見て、ぼくはプロになるのを諦めてしまった。
けれども2年間を音楽に費やしたことを後悔はしていないし、費やしたからこそ音楽教員になるという新しい道も開けたと思っている。
ジャンルは違えど音大での勉強がスムーズにできたのもここでの2年間があってのことだと思ってるし。
月日は経ってやっと自分なりに他人と比較しない生き方というのがわかって、もう一度音楽に費やしてみたいとまた思っている。
どういう形になるかわからないけど。
音楽学校に行こうと考えている人へ
けして楽な道ではありません。
楽しいことばかりでもありません。
違う道を取った方が経済的にも社会的にも良い人生が送れる確率は高いと思います。
それでも自分が好きなことだけに打ち込める時期というものは後の人生で貴重な時間になると思います。
メーザーハウスのとある講師の方が言っておりました。
「2年間本気でやろう。本気には結果が伴う。仮に伴わなくても本気でやることができれば次の道でも本気で生きれる。」
本当にその通りだと思っていて、本気になる方法を好きなことを通して学べたら最高ですよね。
今の仕事をしていて、高校野球をみていてもそう感じます。
これからも後悔しない道を選んでいきたいものです。
そんな感じ。