為せば成る、為さねば成らぬ、何事も

ヨルダンのパレスチナ難民キャンプの小学校にて音楽を教えてました。

難しい・弾けない・吹けないフレーズの練習手順

今日9月10日は中国では教师节という教師の日という祝日のようです。

普段お世話になってる先生たちを敬い、贈り物を贈ったりするみたいです。

 

その一方でぼくはというと午前中は学校にて生徒のサックス指導をしていました。

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上のようなバップなツーファイブフレーズを吹かせているのですが臨時記号も多く苦戦をしているようです。

 

こういった中々弾けないフレーズに対してはやみくもに練習しても中々上手くは弾けないのでちゃんと手順を踏まえて練習することが重要になります。

 

せっかくなので生徒にいつもしてる指導を今回はまとめてみようかと思います。

この方法はぼくが大阪芸術大学器楽合奏法の授業にて実際にリコーダーで指導いただいたやり方ですので理に適った練習法です。

 

1.口で歌う

まずは楽器を置いて手拍子やメトロノームに合わせて弾きたいフレーズを口で歌います。

最初は音名じゃなくてラララでも大丈夫です。

大切なのは拍に対してのリズムを確認することです。

口で歌えないってことは頭でリズムを理解してないんですよね。

歌えないフレーズはほぼ間違いなく弾くことは出来ません。

 

譜面だけで把握するのが難しければ音源を聴いても構いません。

むしろ音源は聴きましょう。

しっかりと符割りを理解しましょう。

 

管楽器などであれば音名もつけて歌えるといいですね。

ギターの場合はあまり音名を意識しないのですがぼくはフレーズの理解のために移動ドで歌うことはあります。

 

2.運指を確認する

リズムと音名を確認したところで運指を確認します。

サックスの場合はマウスピースを口につけず指だけでカチャカチャとやってみます

 

ギターの場合であれば五線譜を読んでる人は弦・フレット・使う指の確認です。

タブ譜であれば使う指の確認です。

実際に音を出した時に迷わないようにこのステップでしっかり確定します。

 

3.遅いテンポで音を出す

次に実際に音を出して練習するのですがいきなり原曲のテンポなどにはしません。

メトロノームを使用し、すごくゆっくり弾きます。

速さはフレーズにもよるのですがぼくは60以下からやります。

60以下であれば音名と運指を意識しながら弾けるからです。

間違えるということは思考の指先への伝達が追いついていないということなのでもっと遅くします。

または先の1.2のステップが甘いということなので前のステップに戻します。

 

ゆっくりのテンポで確実に弾けるまでやります。

 

4.テンポをだんだん速くする

ゆっくりで弾けるようになったらテンポをだんだん速くします。

いきなり上げていくのではなく2〜4ずつ上げていくことをお勧めします。

必要に応じて以下のアプリとかも役に立ちます。

 

StepUp Metronome

StepUp Metronome

  • TAKTEM
  • ミュージック
  • ¥360

 

このアプリはスーパーマリオブラザーズのタイムアップ時のようにだんだん速くなってくれますので短いフレーズを何度も練習したいときには役に立ちます。

 

あとはひたすら速くするだけです。

個人的には最終的に弾きたいテンポに20くらい足したところまで練習しておくと実際のテンポで余裕持って弾けると思います。

 

まとめ

色々な生徒見てると楽譜貰っていきなり吹き始めて苦戦してる光景をよく見かけるので、同じような練習の仕方しててつまづいている人も多いのかなと思い記事としてまとめさせていただきました。

それでもメチャクチャ速いフレーズとか一筋縄ではいかないのですが練習の手順はこれで間違ってないんじゃないかなーと思います。

 

記事書いてたらぼくももっと練習しないとなーという気持ちになってきたのでもっと練習します!

 

そんな感じ。